限られた予算の中で、いかに個性を出し、多くの人たちの関心を引き付ける
物をつくり上げるか。そんな難題にぶち当たった時、結果的に一番おもしろ
い物が出来上がるのかもしれない。お金をかければ何だって出来る時代だけ
ど、重要なのは、思いが相手に伝わるかということ。
国道40号に交通安全の啓発を目的として設置された見守りパトカー。最低限
の費用でレストアされた感じとチープ感が最高だ。運転席の人形の顔には、
カラープリントされた若い女性の笑顔、そして後部の窓にはなぜかブリヂス
トンの大きなステッカーが貼ってあり、やっちまった感まで存在する。制作
者の情熱と工夫、そして遊び心が込められた見守りパトカー。交通安全への
思い、みんなに伝わればいいな。