深川市が保存している蒸気機関車。部分的に白塗装され、維持管理に努力さ
れている感じが伝わってくる。車体が大きいため、全体をメンテナンスする
には多額の費用がかかり、なかなか難しそう。全体的には、やはり老朽化が
進行している。
しかし、この昭和の怪物が朽ちていく姿に、説明できない独特な美しさを感
じる。日本人が持っている「わび・さび」の精神と重なるのかもしれない。
さびれた車体がかもし出すオーラに魅きつけられ、しばらく立ち止まって眺
めていた。時間の経過と共に物体は必ず朽ちていく。この自然で当たり前の
ことを素直に受け止めたい。