趣味写真

趣味で撮った写真を公開しています。

久しぶりの物欲

Nikon   Z50 (シチズン アナデジテンプ)

腕時計の電池交換で訪れた時計店で、ショーウィンドウに展示されていたシチ

ズンのアナデジが目に留まりガン見してしまった。80年代当時すごく欲しか

ったモデルの復刻版だった。アナログ<針>とデジタル表示、そして温度計の

機能が付いている。自分はここしばらく物欲がすっかり無くなり、あるとすれ

ば休日がもっと欲しいくらいである。テレビも見なくなったし、新聞も読まな

なった。気力が無いのか興味が無いのかといえば、どちらとも言えるだろう。

しかしこのアナデジを見た途端、即決で購入を決めた。80年代といえば世の

中が活気に満ちていて、家電やオーディオ機器、自動車など魅力的なものが次

々と発売されたり、アイドル歌手の全盛期もあったのでテレビを見ても雑誌を

見てもとにかく楽しかった。当時の感覚を思い出したのか、居ても立っても居

られなくなり、買ってしまったアナデジ。冷静に考えれば時計表示が小さくて

見にくいのと、温度計が付いている意味が分からないけど、そこは80年代。

色んな機能が付いていることに意義がありワクワクするのだ。久しぶりに気持

ちを抑えられなくなるほど湧いてきた物欲。また時々湧いてくるといいな。

フィナーレ

Nikon   Z50(美瑛町

美瑛町四季彩の丘にて。写真は園内に植えられているクレオメの花。秋が

深まり、もう見納めだ。今年も綺麗な景観を見させてくれたスタッフのみな

さんに感謝。北海道はすでに紅葉が始まり、街中の街路樹の葉も落ち始めた。

収穫の秋を迎え、さまざまな場面で見られるそれぞれのフィナーレ。「お疲

れさま」という言葉が適切かどうかは分からないけど、まずはお疲れさま。

毎年のことだけど、この時期になるとはやく春にならないかなぁ・・と心の

中で思う。まだ冬にもなっていないのに・・。

伝えるということ

Nikon   Z50(石狩市 浜益区)

昔の様子を現在の人たちにどのように伝えるか・・・。会社の飲み会で上司

や先輩のホントかウソだか分からない武勇伝を何度も聞かされ、結局は何の

役にも立たなかったという経験はよくあること。しかし伝え方を工夫するこ

とで、その当時から現在までを興味深く見たり考えたりすることができる。

明治から昭和30年ごろまで、ニシン漁で栄えた北海道の日本海側。当時の

ニシン番屋が現在では郷土資料館となり、見学できる場所がある。写真は石

狩市 はまます郷土資料館。地元に住む人形作家の女性が当時のニシン番屋

で作業する人たちの様子を作成したものが展示されている。資料館には実際

使われた道具や当時の写真が展示されていて、それだけでも充分なんだろう

けど、このジオラマの個々の人形(70体)にはそれぞれの表情があり、作

者の情熱と世界観に引き込まれた。「すげぇ、こんな伝え方もあるのかぁ・

・・」自分が経験したものを後輩や次の世代にどう伝えるか。自分も実は武

勇伝をしゃべりたいけど、まずそれは封印しておこう。このジオラマを見て、

「伝える」という手法やそれに伴う責任感をいろいろと考えさせられました。

サルビア きれい

Nikon   Z50(美瑛町

美瑛町四季彩の丘にて。10月に入り気温もだんだん下がってきて、この

景観を見られるのもあと少し。サルビアはこの時期も元気に咲いていて、こ

れだけのスケールになるとホントに見事。撮影日は天気が良かったので、し

ばらくこの場所に立ち止まり、深呼吸なのかため息なのか分からない状況を

くり返しながらサルビアを見つめていた。あと少しで雪の季節がやって来る。

せっかくここまで綺麗に咲いているのに、雪が降ればすべてパー。毎年の事

とはいえ、自然って残酷だなぁ・・・と思うのです。

写真展

Nikon   Z50(旭川市

旭川市内の第一市場にて。100年の歴史があり、旭川市内では一番古い

市場だ。かつて多くの人で賑わったこの場所も、現在ではシャッター街

なっていて、営業しているのは3店舗のみ。通路には閉められたシャッタ

ーを利用して、昔の商店街と旭川近郊の様子をおさめた写真が展示されて

いる。賑やかだった地域が衰退していく状況のなか、懐かしい写真を展示

して、ずっと忘れないでいてほしいという願いが込められている。過疎化

が進む北海道・・・。ここ数年、ニュースでよく見かけるのが、地域の活

性化に自分は何ができるかというもの。驚いたのは大人だけじゃなく、中

学生や高校生までもが真剣に考えていることだ。そんなの大人に任せて、

ゲームとかアニメ見たりしなよ・・・って思うんだけど、今の子たちはホ

ントにしっかりしている。自分も若い世代に負けないように、何ができる

かをしっかり考えたいな。

変わらない事の重要性

Nikon   Z50(旭川市 四條食堂)

はじめて入った旭川市内の四條食堂さん。おかみさんがひとりで切り盛りし

ている小さな食堂だ。なんと創業68年。先代から受け継いで、もう50年

以上このお店で働いているそうだ。店内はすべてがレトロ。1970年代に

タイムスリップしたようだ。新しいものといえばテレビと冷蔵庫くらいかも

しれない。ここは、おかみさんの生き様を表したような空間。わかりやすく

言えば居心地が良い。多様性が叫ばれる昨今、多くの人は生きづらさやワケ

の分からない違和感が頭をよぎり、自分らしさとか将来を考える余裕が無く

なってきているかもしれない。だけどこの食堂には多くのヒントがあるよう

に思える。時間の経過とともに、多くのものが変化していくことは避けられ

ないけど、反対に変化させない事の重要性に気付かされる。何故ならここに

は人間が求める安心感があるからだ。おかみさんと、しばらく世間話をした

あとに店内の写真を撮らせてもらった。ほかのお客さんでも写真を撮らせて

ほしいという人が多いらしい。おかみさんがひとりで守っているこの食堂は

おかみさんの自分らしさが凝縮された場所。この雰囲気に親しみを感じて今

日も常連さんが来ていました。

心に刺さった理念

Nikon   Z50 (ビール大麦)

「対戦相手も仲間」、パリオリンピックのブレイキンの理念である。これが

自分の脳裏から離れなくなった。ブレイキン女子、AMIさんが金メダルとって

ニュースになるまで、まったく知らなかったこの競技。関係者のインタビュー

のなかでこの理念が紹介された。伝統的なスポーツにも理念があると思うけど

自分のこれまでの価値観だと、いかに良い記録を出すか。ライバルに負けない

ためにはどうすべきか。最後には昭和時代によく聞いた精神論と根性論で乗り

切る。そんな教育を受けて大人になり、何の疑問さえも感じていなかった。決

して間違っている訳では無いんでしょうけどね・・・。自身と向き合いながら

自分らしさ、自分の良さとは何かを考え、自分のスタイルを確立させていくブ

レイキン。個人のスタイルがそれぞれ違うことが、競技全体を良くするという

発想に衝撃を受けてしまった。「対戦相手も仲間」、この理念は日常生活のな

かで、自分の心を穏やかにさせる効果があるような気がして、脳裏から離れな

くなったように思える。今回のオリンピックで初めて知ったブレイキン。いろ

いろ勉強させられました。